2025年3月9日

【豆知識】カーポートを設置する際の注意点について語る

みなさんこんにちは、
京都市中京区の不動産会社、株式会社フジハウスです。

今回の記事ではカーポートの設置に関するお話をしていきます。


皆さんはご自宅の駐車スペースにカーポート設置してますか?
もしくは設置する予定はありますか?

私は濡れるのが大嫌い、屋根の下が大好き人間なので
ガレージのないマイホームをゲットした暁には
必ずカーポートを設置しようと企んでいます。
設計によりますけど、雨の日に玄関から出て濡れずに車に乗れるって最高じゃないですか。
あと買物してきた荷物を濡らさずに家の中に運び込めるの、これも最高です。

 

そんな私的に最高で頼りになるカーポートにはメリットだけでなくデメリット…
というより心配や気を付けないといけない部分もいくつかあります。
今日は皆さんが知っていそうな注意点から、
不動産屋の人間っぽい注意点をご紹介していきますよ!

 

①そもそもカーポートって何?ガレージと何が違うの?

カーポートとは、壁がなく、柱と屋根だけで構成されている駐車スペースのこと。
雨や雪から屋根の下を守ることができるが、壁面がない分
横からの風雨や車へのいたずらの防護性は低い。
でも建築コストが比較的お安くなっています。

ガレージとは、屋根と三方向が壁で囲まれている建物のこと。
飛来物等から中のものを守り、防犯性もある分
建築に広いスペースとそれに見合ったコストがかかります。

 

②カーポートって場所さえあれば制限なしに建てられる?

そりゃあ場所さえあれば建てることはできますけど、
カーポートは建築物(屋根と柱or壁があるもの)なので場合によっては
家の建築面積にカウントされてしまいます。
建築面積に含まれる=建ぺい率の計算の中に含まれる、ということです。

広い土地で建ぺい率を気にせずに建築しているお家なら
あまり関係ないのですが、例えば京都市内、特に中心地。
タイトな土地をあの手この手で快適な住環境にするため
工夫しているこのエリアでは、建ぺい率を気にしない建築なんてありえません。

なので、お家スペースに干渉しないカーポート設置計画を考えないとなのです。

ちなみにカーポートは一定の条件を満たせば緩和措置を受けられます。

緩和を受けられる条件がコチラ。

・柱の間隔が2m以上
・天井の高さが2.1m以上
・外壁のない部分が4m以上
・地階を除く階数が1であること

ただし自治体により詳細が異なる場合もあるので、
詳しくは施工会社や各自治体に確認するようにしましょう。

 

③カーポートを建てるのに特別な手続きは必要?

場合によっては必要です。
建築確認申請が。

建築確認申請というものは、建築物と名の付くものはどれも申請が必要なのかというと、
そういうわけではないのです。

ただ、後述する理由から京都市内(特に中心地)においては
基本、建築確認申請が必要になります。

まず申請が必要となる条件がコチラ。

・屋根がついている
・基礎が地面に固定されている
・面積が10㎡を超える場合

今回はカーポートのお話なので、そもそも屋根をつけたい話だし、
柱の基礎はしっかり地面に固定していないと危ないし、
10㎡(およそ6畳分)はだいたい超えそう。

そして10㎡以下でも申請をしないといけない地域があります。

≪防火地域≫及び≪準防火地域≫

↑防火・準防火地域は資料だとこういう感じのやつ

他にも、地域や自治体、カーポートの種類によって
建築面積や規制が違うのでお住まい毎に要チェック。

とまあ、カーポートと設置する場合は基本的に建築確認申請が必要ということですね。

 

④カーポートのいい部分(メリット)って何?

まずこの記事の最初に書いていた部分で、
悪天候や紫外線から屋根の下の車を守ってくれます。
また、屋根の素材によっては日光を程よく通すため
明るく風通しの良い駐車スペースに出来ます。

次に、費用と設置時間。
カーポートを構成するのは基本的に屋根と柱のみ。
設置費用もお手軽で、施工期間も比較的短くなっています。

そして幅広い種類からお好みのタイプを設置出来ること。
カーポートには、柱が片側についているものと両側についているもの、
横についているものと後方についているもの、
そして屋根が柱の両側についているものなど、さまざまなタイプの製品があります。
屋根が大きすぎる場合は、カットしてサイズ調整することも可能です。
そのため、設置場所の広さや形状に合った製品を選びやすく、
ガレージに比べて狭い場所でも設置できます。

最後に、撤去と交換の容易さです。
カーポートはガレージに比べ、撤去や交換が比較的簡単です。
不要になった場合や、車の台数が増えたので大きいものに
変えたい場合などにも柔軟に対応できます。

 

⑤カーポートの悪い部分(デメリット)は?

カーポートには屋根と柱しかないため、
壁で囲われているガレージと比べると耐久性が低くなります。
そのため、台風などの強風で屋根が飛んだり、柱から倒れたりする可能性があります。
また、雪が降る土地では積雪による倒壊にも注意しなければなりません。
地域の気候を考慮し、それに見合った強度の製品を選びましょう。

そして、気密性も低い(ほぼゼロ)ので雨風、砂埃、花粉からの防護や
防犯性は期待できません。
他には近隣トラブルとして隣家の採光が遮られることや、
屋根から流れる雨水が敷地に流れ込むこと、
屋根に積もった雪がごっそり落雪する、などがあります。
地域の気候や環境次第ではカーポートではなくガレージの方が向いていることもあるでしょう。

 

という感じでカーポートの注意点、いいところと悪いところを簡単に紹介しました。
最後にカーポートの建築確認申請についてもう一点触れてから終わりましょう。

 

カーポートに建築確認申請が必要、ということは
意外と知られていないことが多く、
知らずにDIYで建ててしまったり、中には施工業者も知らなかった、
というパターンがあります。

申請せずに設置した場合、行政指導(罰則)の対象となるケースや
近隣トラブルにも繋がり、最終的に折角設置したのに
撤去しなければならない…という悲しいことが起こったりします。

そんなことにならないように、前もって地域の自治体や
施工会社と相談、打ち合わせはやっておきましょう。

 

では今回はこんなところでお終いです。

今回の記事がちょっと分かりにくかった…
もうちょっと詳しく説明してほしい、カーポートやガレージを設置したい、
という方はお気軽にご相談ください!
弊社では不動産売買だけではなく、リフォーム事業も行っております。
ご相談、見積無料なので気になった事があればお気軽にフジハウスまでご連絡下さい♪
 

 

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